【読書レビュー】医療4.0という本を読みました

医療4.0本 医療

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。

今回は“医療4.0”という本の読書レビューです。
医療とテクノロジーのことを真剣に考える30名の医師が出てくるこの本、とても面白かったですよ。

オススメしたいのは、

  • 最新の医療とITサービスの関わりに興味のある人
  • 医療の効率化に興味のある人
  • 医療サービスの知識を増やしたい人
  • 起業思考の人、医学系の起業家と繋がりたい人

などなどです。本自体は大きく二部制のイメージで、最近の高齢化社会の動向と医療テクノロジーの現状から始まり、続いて30名の医師とのインタビュー形式の記事が書かれています。

興味を持った方は、是非「医療4.0」読んでみてください〜。

 

医療4.0で書かれていた、最近の高齢化社会の動向

よく「これから高齢化社会がどんどん進んでいく」なんと言われますが、この本ではそのあたりをすごく整理してくれてました。

高齢者人口は、「団塊の世代」が65歳以上となった2015年に3392万人となり、そのまま増え続けて2030年に3685万人、2042年にピークを迎えて、その後減少していくと推計されています。

こういった高齢化社会の話が出てきた時に個人的に気になるのは、65歳のくくりが昔とは違うということ。
若々しい60代の人って結構いますよね?その方々は別に「高齢者」と定義しなくてもいいんじゃないかなって思います。いっそのこと70歳以上が高齢者とか!?
そういった頭の中の変換が起きたら、高齢化社会のネガティブなイメージが少しは減らせる気がします。

人生100年時代、寿命も伸びましたが、健康でいられる期間もちゃんと伸びていますよ。

ただし、社会保障費はどんどん増えています。
その中でも当然、高齢者関係給付費が伸びているのですが…ここは改善が必要だと思っています。
ちょっと前のデータでしたが、高齢者関係の社会保障費は全体の70%、子育て世帯の社会保障は5%とありました。(高齢者の社会保障にかかる費用-介護予防事業の歳出削減-」に色々書いてます)

これに関しては間違いなく改善が必要だなと思いますね。

高齢者の社会保障費
図:内閣府社会保障給付費の推移

 

医療テクノロジーの現状は?

ここでは、AIやウェアラブルデバイス、VRやAR、ロボットにそのほかの医療関係アプリなどなど、具体例を挙げてくれていました。今の現状として、どんどんいろんなものが出て進んできているのがよくわかります。

ただ、介護や医療を必要とする世帯がこういったものを使いこなせるかというと別で、やっぱり難しい面があります。技術は進んでいるので、もっと効率化出来る要素がたくさんあるのですが…

少し勿体無い印象がありますね。

30人の医師の中で、リハビリに関連するものをピックアップしました

北城雅照先生

「内科、小児科、耳鼻科、眼科、整形外科の入った医療モールと「地域包括ケア病床を持つ回復期リハビリテーション病院」が併設する施設を建築中とのこと。

この医療モールの優れているところは、「健康になるために必要な知識と設備を月額3000円で受けられること」です。リハビリ施設を使って毎日トレーニングが出来、栄養士さんからのアドバイスも受けることができます。そして毎日来たくなるような仕組みも考案されているとのこと。

すごいいいですよね。先生のブログはこちらです

小林紀方先生

脳血管疾患を中心に、認知症やうつなどの大きな社会課題を腹む疾患に対して、機械学習などを駆使したテクノロジーで発作予知などを行いながら課題の解決に取り組んでいくとのこと。

これだけ聞くとリハビリ関係なさそうですが、運動などで「貯筋」が大事と述べられており、予防のための運動が大事と考えている先生です。

原正彦先生

先生が行うプロジェクトの一つに、VRでのリハビリがあります。これによって家でいつでもリハビリが出来るようにし、家族が対応することで患者さんの反復練習を可能にし、治療に繋げるとのこと。この先生の方針は「セルフメディケーション」つまり、自分で自分のケアをすること。他にもいろんなプロジェクトを進められています。

この本の中で…「プログラムさえ組めば、医師がいなくても家でリハビリできるようになることを見据えている」とありました。家でリハビリをするのは理学療法士、作業療法士、言語聴覚士です。この資格をもっと周知徹底していきたい…先生の考え方に共感した反面、少し悲しくなりました…

医療4.0で執筆されたその他の先生

リハビリ関連以外でも、面白そうなものがたくさんありました。

  • AI問診
  • うんことゲーム
  • 医療とブロックチェーンの関わり
  • 患者の行動変容について
  • スマートコンタクトレンズ
  • 薬の代わりにアプリを処方する未来
  • 保育園から日本のヘルスケアを変える
  • 遠隔医療
  • 医療データの整備

などなど。さすが日本を背負う医師たち…といった内容です。
これらのサービスがどんどん発展していけば、日本の医療はどんどん世界に誇るものになるだろうなと思います。

 

 

と、いうことで今回の記事は
「 【読書レビュー】医療4.0という本を読みました」でした!
医療4.0
アマゾンはこちら「医療4.0」

今回の記事を見ていただいた方には
「理学療法士」という資格を持った人間が病院の外でも活躍出来る理由
もおすすめです。
ぜひ見てあげてください〜〜