【読書レビュー】社会は変えられる-世界が憧れる日本へ-という本を読みました。

社会は変えられる-世界が憧れる日本へ-という本 日常

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社会は変えられる-世界が憧れる日本へ-という本を読みました。

この本は僕にとってかなりのヒット!(ヒットしたやつしかレビューしないわけですが、その中でもかなりのヒットです!!)

今の高齢化社会の課題や、解決策などを著者さんの本音でズバズバ書いてあります。ちなみに著者さんは通産省や経産省のヘルスケア産業課長などを経て内閣の医療戦略室の次長になられた江崎禎英さん。

本の最後の一文

最後に、「この本が出ると、風当たりが強くなって仕事ができなくなるかもしれない」と言った私に、「大丈夫ですよ。今度は私が働きますから」と笑顔で背中を押してくれた妻由香里に感謝しつつ、本書を息子誠英に託します。

というところに、著者さんの人柄と想いを感じます。本を読むと、この一文がより胸に残ります。

医療者ではない著者さんが、いろんな調査をした上で本音ベースで語る本…それも質が非常に質が高いです。是非読んでいただけたらなと思います。(ぶっちゃけた話、社会は変えられるというタイトルだけでは全然興味がわきませんでした笑。ですが、尊敬する医師の先生がSNSでこの著者さんの話をしていたのが購入のきっかけ。タイトルに惹かれなくても、是非読んでみてください笑)

以下少し本の内容とその感想などを紹介しておきます。

高齢化対策の問題点

何気なく使われる「高齢者対策」という言葉。著者さんの「高齢者は本当に『対策』されるべき事柄なのでしょうか?」という言葉にハッとしました。

完全に「長生きが悪い」「対策が必要」というメッセージが込められています。自分が歳を重ねた時に、「対策」されるなんてなんだか嫌な感じがします。本来、医療の発展で健康になることを願ってきたわけなので、高齢化になっていくことは願っていたことなんです。

問題となっているのは、社会保障費の増大と人口構成の比率です。
ここの部分をしっかりと整理しておきたいですね。

外国人労働者

少子化の対策として挙げられる外国人労働者。医療や介護の現場でも受け入れが進んできています。BOZUは賛成派で、外国人介護士さんの働きは真面目で、すごく一生懸命働いてくれるなと感じていました。

ですが、この本の中では「外国人労働者は一時しのぎの対応でしかなく、将来に大きな課題を残すことになります」と述べられています。その外国人労働者たちが高齢になってきた際に、結局また社会的コストがかかってくる。これは過去に受け入れた外国人との共生に苦しむドイツやフランスなどの例があるようです。

外国人労働者が増えることで労働力の確保を…と思っていたのですが、これも有効な解決策にならないみたいですね。

糖尿病の予防効果

社会補償費の増大の大きな要因である、生活習慣病。生活習慣病は、薬を生涯に渡って飲み続ける必要があるため、もしこれを予防もしくは改善することができれば医療費の削減に大きく役立ちます。

今まで、この糖尿病の予防に関してはきちっとしたデータが取れていませんでした。
しかし、経産省が行った実証事業で重症化直前の人の糖尿病悪化の防止、改善にかなりの良いデータを取ることができています。しかもその方法として医師の負担を減らし、改善のための指導をAIが行ってくれるというもの。かなり良いんじゃないでしょうか。

糖尿病の指導による改善効果の推移

こんな取り組みを経産省がやっている…医療費の削減に国のいろんな部門が関わっているんだなと少し驚きました。

この取り組みはトライアルだったようで、次は日本糖尿病学会と連携してさらに本格的な調査事業を行っていくようです。

農業と高齢者

こういった高齢化社会に興味を持つ方なら、農業と健康の関わりについて知っている人も多いんじゃないでしょうか?
農業を行うことで、足腰が鍛えられるのはもちろんですが、認知症対策にもなると考えられています。
作った農作物を売ったり、配ったりすることで、社会の一員としての役割が与えられることが良い効果をもたらすと考えられるわけです。

それに自然と触れ合うってやっぱり気持ちが良いですよね。これが仕事に変わる可能性もあるし、ただ純粋に趣味になる可能性もある。

海外では、デイサービスで農業を行うようなケースもあるようですね。

今の社会で取り組むべきこと

まずは「健康」ということを促進させること。
そして、役割と生きがいを持ち続けられる社会へ変えることです。

高齢者が社会からリタイヤしなければならないわけではありません。仕事においても、定年制は人口が増加していく戦後復興期において若い世代に仕事を譲るための方便として生まれた制度。そのまた昔の時代は、生きているうち100歳近くまで働くことだってあったわけです。

もちろん定年をただ延長するという形ではなく、今で言う現役世代を支えるような働きかたや生き方で、高齢者が社会と関わりを持ち続けるようなイメージ。最近の調査研究に寄れば、多くの高齢者は80歳近くまで健康を維持していて、必要な栄養を摂って身体を動かし、社会に役立っているという実感のある人を90歳近くまで自立度が下がることがないようです。

こういった環境作りをしていくことが、今の社会で取り組むべきことなわけです。

 


今回あげた内容の他にも、面白い内容ばかりでした。

特にがん治療と医薬品の話。今のがん治療における風潮の問題点や、医薬品の効果に対する問題点などが書かれています。薬の話はかなり注目すべきだと思います。

そしてこの著者である江崎さんの今までの活動もすごく面白かったです。そこは自伝に近い内容でしたが、政治家たちのリアルな姿とそれと闘う江崎さんの様子が描かれています。頑張り、本気な人間にはサポートしてくれる人が出てくるのだなというのも感じました。ちなみに薬事法の問題を突き、変えたのはこの江崎さん。知らなかった…

とにかく、「社会は変えられる-世界が憧れる日本へ-」という本は僕にとってかなりのヒット。是非読んでみてください。

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と、いうことで今回の記事は
「 【読書レビュー】社会は変えられる-世界が憧れる日本へ-という本を読みました。」でした!

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