O脚&変形性膝関節症のためのリハビリ-股関節からのアプローチ-

O脚&変形性膝関節症 医療

この記事を読むのに必要な時間は約 6 分です。

女性から、よく「O脚を治したい」といった声を聞きます。O脚改善のためには実は膝から改善を目指すと遠回り。股関節や足関節、身体の使い方などから改善を目指すことが大切です。
そして変形性膝関節症。これに関してはO脚の延長で生じるイメージを持ってもらったら良いと思います。

つまり、O脚の予防と改善が、変形性膝関節症の予防と改善に繋がっていくわけですね(内反型と呼ばれるタイプの変形性膝関節症の場合。膝が内側を向く外反型と呼ばれる変形性性膝関節症もあり、こちらは別のアプローチが必要)

女性のO脚・変形性膝関節症の悩みにはいくつかのパターンがあります。

  • キレイなスラットした脚にしたい(美容面)
  • 将来の膝の痛み、変形性膝関節症を予防したい
  • 変形性膝関節症による痛みをどうにかしたい

などなど。ではこれは改善出来るのか…

答えはもちろん出来ます。構造的な変化は変えれないので、変形性膝関節症が進行しきった方の場合は困難ですが、それ以外であれば様々なアプローチにて改善可能になります。もちろん個人差があるので「必ず治る、良くなる」とは言えませんが、実際にO脚の悩み改善、そして解放される方はたくさんいるのです。

そこで今回はO脚・変形性膝関節症に対する「股関節からのアプローチ」を書いていきますね。

 

何故股関節からのアプローチが大事なのか

そもそも… なんで股関節? と思った方もいるかと思います。O脚や変形性膝関節症…膝関節の問題なのに股関節からのアプローチは謎ですね。

解剖学の話

まず膝関節の構造なのですが、基本的に膝は曲げ伸ばしの方向にしか動きません。O脚や変形性膝関節症で横に広がっていくというのは、本来の膝の動きではないんですね。

膝関節の解剖図

O脚・変形性膝関節症の症状である、「膝が外に広がっていく」のを防ぐためには、膝を内側に動かしていく必要があるということになりますが、膝の解剖学・運動学として考えると内側に動かすことは出来ないわけです。なので膝関節を鍛えたり、何らかのアプローチを加えていっても、なかなかO脚・変形性膝関節症の改善には繋がりにくいということになります。

では、膝を内側に動かしていくのがどこの筋肉かというと…「股関節」です。内腿の筋肉とお尻の筋肉が働くことで膝が内側に動いていってくれるわけですね。これらの筋肉が正常に働く状態を作ってあげることで、横に広がった膝を内に締めることが出来るようになります。

そしてもう一つ…少しイメージして欲しいのですが、下の図の赤線の部分(大腿筋膜張筋と呼ばれる筋肉)が、もし縮こまったらどうなりそうですか? ゴムみたいなイメージで考えてみてください。

股関節の解剖図

きっと膝が外側に動いてしまうのがイメージ出来たと思います。つまり、股関節の外側の筋肉が縮こまっていると、膝は外側に開きます。膝が外側に開くっていうのはO脚や変形性膝関節症の症状でしたよね。
なので、股関節の外側の柔軟性を高めることと、股関節の内側の筋肉を鍛えることで改善方向に向かうのです。

 

O脚&変形性膝関節症のためのリハビリ方法

ストレッチ

上に挙げた通り、股関節の外側(特に大腿筋膜張筋)を伸ばしたいです。そのやり方は以下の通り。

股関節横側(大腿筋膜張筋)のストレッチ

【ストレッチのやり方】
①脚を交差させる。
②後ろにある脚の方へお尻を動かす(右脚が後ろなら右側へお尻を動かす)
③お尻の横側が伸びているのを感じる
左右1分を目安に行いましょう。

【ストレッチのポイント】
伸びにくい人は壁に手をついて行なったり、右手を上に伸ばしながらやると伸びやすくなりますよ。

内転筋のトレーニング

1.脚上げトレーニング

股関節内転筋のトレーニング

【トレーニングのやり方】
①横向きになり、上になった脚を曲げて、下の脚の前で膝を立てます。
②下になった腕は曲げて、身体はまっすぐにします。
③下になった脚を上に上げます。かかとから上げましょう。
左右10回×3セットを目安に行いましょう。

【トレーニングのポイント】
身体が地面と垂直になるようにしましょう。

 

2.座りながらの膝つけエクササイズ(デスクワークしながらでも可)

股関節内転筋のトレーニング

【エクササイズのやり方】
椅子に座っている時に、両膝をピッタリつけて内側に押し付けます。デスクワークの時とかに「ながらエクササイズ」として行なっておくと良いですが、すぐ忘れてしまう時は、膝の間に紙やハンカチを挟んでおくといいですよ。

【エクササイズのポイント】
美脚に大事な内転筋を鍛えます。持続的に使えることが大事なので、軽い力で長く続けるようにしましょう。

こういったトレーニングで改善を図れると良いですね
トレーニングの参考:Mikara美脚より

 


今回はO脚&変形性膝関節症のための股関節からのアプローチ方法でしたが、実際はこれだけではなく「足首の動き」や「重心移動などの身体の使い方」なども影響してきます。
あなたがどういった原因でO脚になっているかによって効率的なアプローチ方法が変わってくるのですが、いずれにせよかなりの高確率で股関節機能が落ちています。

まずはここからアプローチをはじめるのがオススメですよ。

 

 

と、いうことで今回の記事は
「O脚&変形性膝関節症のためのリハビリ-股関節からのアプローチ- 」でした!
コメント、違う視点からの意見、質問など大歓迎です。お気軽にどうぞ。

今回の記事を見ていただいた方には
膝を痛めた理学療法士が症状別に厳選ー膝痛おすすめストレッチー」もおすすめです。
ぜひ見てあげてください〜〜