O脚と変形性膝関節症改善-インソールを中心とした足関節からのアプローチ-

足首 医療

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O脚と変形性膝関節症の予防と改善第二弾です。前回少し述べましたが、O脚や変形性膝関節症で特有の「膝が外側に動くストレス」を減らすためには膝からアプローチしても改善が難しいんですね。そこで前回は股関節からのアプローチを書きましたので、今回は足関節からのアプローチ方法をお伝えしていきます。

前回の記事はこちら
O脚&変形性膝関節症のためのリハビリ-股関節からのアプローチ-

 

 

何故足関節からのアプローチが大事なのか

イメージしにくいかと思いますが、O脚や変形性膝関節症に対しては「足」がすごい大切な役割をします。
ゆっくりと自分の足首を下に曲げていってください。そのまま足の小指側を下げるのと,親指側を下げるのを交互にやってみてください。

足の内外反

ほとんどの人は小指側が下がりやすかったはずです。正常な足関節の動きは、足の外側が下に下がりやすいわけですね。

ではその小指を下に向けたまま立ち上がって足の外側だけで(内側をつけずに)歩いてみて下さい。股関節が外を向いて膝が外に出ていきそうな気がしてきません?

外側荷重で膝が開く様子

そう、O脚に近い形の出来上がりです。

ここから、靴の外側がすり減る人は、足の外側で体重をかける癖がついているので後々O脚変形しやすいことが考えられます。これに加えて、外反拇指や捻挫しやすい足にもなってしまうので気をつける必要があります。

 

歩き方のコツ(O脚&変形性膝関節症のための方法)

まず、体重のかけ方が大事です。足の外側に体重がかかるのがまずいので、これからは足の荷重の流れを意識して、今までよりも足の内側をしっかり踏みしめて歩くようにして下さい。足の荷重の流れは踵から外側を通って、母指球から抜けていきます。ちょっと難しいので、最後母指球で地面を掴むような意識があるといいですね。

足の裏の荷重の流れ

そうすることで、脚の内側の筋肉が働きやすくなってくれる(脚の外側と内側の筋肉のバランスが整ってくる)ので、そのうち意識しなくても綺麗に歩けるようになってきます。

インソールはすごく効果的

自分で意識してもなかなか改善しない人にはインソールなども効果があります。出来れば市販のものよりも、専門家があなたに合わせてオーダーメイドしてくれるのがベストです。

理学療法界隈で有名なのは入谷式と呼ばれるインソールです。
このインソールは理学療法士の入谷誠さんが開発したものなのですが、トッププロアスリートでも結構使われています。BOZUもスポーツ診療を行なっていた時、よくこの考え方を使ったインソールを処方していました。入谷先生は残念ながら数年前に亡くなられてしまい…今この入谷式インソールを最前線で作っているのは園部先生かなと思います。

あとはスーパーフィート。日本のインソールで一番有名なんじゃないかと思います。 アメリカの特許を何個も取っていて、セミオーダーみたいな形で対応してくれます。ちなみにこの上位版として、フルオーダーの「NORTHWEST PODIATRIC LABORATORY社製 オーソティックス」というのもあります。

他にも「足のクリニック(病院系)で処方」や、「海外のメソッド系」があります。

どのインソールがいいの?

これってすごく難しい…

まず、BOZUの知人の医師がいろんなインソールを履いた感触で「スーパーフィート 」をオススメしていました。(軽く履いただけじゃなくて、購入し数週間は履いていました)この医師はいわゆる健常の人として履いていたのですが、これがO脚・変形性膝関節症に当てはまるかは微妙なところ。

いくつか場合分けして考えていきます。

変形性膝関節症として疼痛がある人

このケースは「足のクリニックで処方」されるか「入谷式」が良いかと思います。
日本では医師の力が絶対ナンバーワンなので「足のクリニック」と言いたいところですが…実は先進国では理学療法士と医師は同じレベルで語られます。そして、こういった身体の運動に近い面は理学療法士の分野です。

なので少し言いにくいですが、個人的には入谷式がオススメです。BOZU、何度か入谷先生の講演を聴き、書籍も購入しましたが本当に素晴らしい能力を持っている先生ですよ。(ただし、入谷式はインソールを作る人の能力にかなり左右される印象があります。動作を見ながら微調整を繰り返すので、あなたに合わないなと感じるなら他を考える必要があるかもしれません。)

ちなみに変形性膝関節症の治療として医師の選択肢はヒアルロン酸注射や手術がメイン。筋トレの指導をする先生もいますが、膝周りの筋トレを指導するケースが多いです。股関節・足関節・重心の移動の仕方など、より詳細に指導していくのは理学療法士の分野です。

変形性膝関節症の程度が低い人、O脚予防をしたい人

こちらはスーパーフィートをオススメします。こちらも出来ればお店に行って自分に合うものを教えてもらうのが良いですが、一応ネットでも購入可能です。

スーパーフィートの考え方、すごく好きで色々と良い点があります。

  • 靴のサイズに完全にフィットさせない(足は靴の中で動くもの。完全に靴にフィットすると、足が動いた時には想定したインソールの効果が出せない)
  • 踵は丸く(よく見るインソールは踵が丸くないです。踵部分を丸く設定することで、足を着地した時のスムーズな重心移動とロッカーファンクションと呼ばれる足の動きが獲得できます。*インソールのモデルによる)
  • 硬めの中敷にする(柔らかいものだとクッションが効いてなんとなくいい感じがしますが、継続的に使用するにはある程度の硬さが大事です)

スーパーフィート、上位版のオーソティックスを色々試しばきしたことがあるんですが、感触はかなりよかったですよ。ちなみにここのテーマでも入谷式は良いと思いますが、購入しやすさの面でスーパーフィートをオススメに挙げました。

その他について

アスリートに関しては…すいません、正直わかりません。入谷式を使うアスリートもいますし、スーパーフィートの既製品を使っているアスリートもたくさんいます。ただアスリートの方はボディイメージが大事。これを壊さない形で使えるインソールを使ってみて様子をみることで、自分に合ったものが見つかると思います。

次にその他の「海外で流行っている〇〇系」は、あんまり期待しなくて良いと思います。
インソールで一番特許を取っているのはスーパーフィートで、市販で売っていくためにはその特許を避けないといけません。つまり、スーパーフィートと特許に被らない範囲で勝負する必要があり、その時点で辛い感じがします。

その他のオーダーメイドに関して。たくさんいろんな種類が出ていると思います。オーダーメイドは作る人の腕に左右されるので、信頼できる人がいれば作ってもらったらいいと思います。特にそうでもなければ入谷式かスーパーフィートの上位版が良いかもしれませんね。

インソールが欲しいけど、オーダーメイドするほどそこまで本気じゃない方は、やっぱりスーパーフィートが良いと思います。ネットでも購入できるので、一番効果が期待できる買いやすいものだと思います。色々選び方が買いてあるサイトを見つけたのでリンクを貼っておきます。スーパーフィートのインソール総特集!5つの選び方のポイントとは?

100均インソールを使ってみる

どれもちょっと予算が…という方は、まずは100均インソールで工夫してみるのも手です。
これで効果が出るなら一番コストパフォーマンスが高いですね。

少し見にくいのですが、100均の道具を使ってO脚対策のインソールを教えてくれている動画を載せておきます。

 

 


今回色々と書きましたが、もしあなたが内股のX脚なら考え方は逆になります。O脚なら外側荷重の改善、X脚なら内側荷重の改善が必要です。そして、やっぱり例外はあります。基本の考え方は挙げた通りなんですが、人によってはこの通りにやると良くないケースがあるのでそこは頭に入れておいてください

 

と、いうことで今回の記事は
「O脚と変形性膝関節症改善-インソールを中心とした足関節からのアプローチ- 」でした!
コメント、違う視点からの意見、質問など大歓迎です。お気軽にどうぞ。

今回の記事を見ていただいた方には
O脚&変形性膝関節症のためのリハビリ-股関節からのアプローチ-」もおすすめです。
ぜひ見てあげてください〜〜