脳画像からの病態解釈と予後予測-各水平断面からの読み取り方と臨床所見-

脳のMRI画像 医療

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どうもです。今日の記事はかなりマニアック。
一般の人向けではなくて、「脳の画像の読み取り方」なので完璧に医療者向け。
専門用語バリバリで書いてあるので、ご了承ください。

「脳の画像」ってすごく解釈が難しいんですよね。
MRI… CT…そういった画像と、臨床所見を組み合わせて判断をしていく必要があります。

なので、その参考になるように、昔作った脳画像の見方の資料をPDFにしてみました。
約70枚。結構なボリュームです♪

PDF:脳画像からの病態解釈と予後予測-各水平断面からの読み取り方と臨床所見-

 

ちょっとだけスライド画像載せときますね。

穿通動脈の血管支配 ダビデの星のレベルのMRI脳画像の見方 モンロー孔のレベルのMRI脳画像の見方  脳CTの画像所見脳画像の予後因子

 

MRIやCTなどの脳画像を読み取る上で、また中枢疾患の臨床を行う上で役に立ちそうな知識を箇条書きにしていきます。

  • 脳室穿波した症例は機能的な回復が良い
  • 浮腫によって錐体路が圧迫されているだけであれば、臨床経過で麻痺の改善を認めることが多い
  • 視床や被殻出血に由来する片麻痺の機能予後は内包後脚の破壊の程度が規定する
  • レンズ核線条体動脈などのラクナ梗塞では梗塞巣も小さく、脳の浮腫も意識障害も軽いので、機能予後は良好なことが多い。しかし、皮質脊髄路に絡む動脈の閉塞であれば、上肢機能や歩行能力獲得の大きな阻害因子になることがある
  • USNにおいて下頭頂小葉の機能は重症度の大きな要因になる
  • 被殻出血の重症度判定は、血腫の内包への伸展、出血が優位半球かどうか、血腫量の増加、血腫の脳幹方向への伸展、脳室内出血の有無・程度が意識レベルの低下や生命予後に関与
  • 被視床出血の重症度や予後に影響する因子として、意識障害、血腫量、脳室穿波、水頭症の合併等が重要である
  • 視床出血は5型に分けられ、各型によって予後は異なる。
    Anterior型は小型血腫で行動以上が考えられるが予後良好
    Postromedial型は水頭症の合併が多く、中脳へ伸展し、
    血腫が大きくなくても予後不良
    Postrolateral型は大型血腫で感覚運動障害があり死亡率が高い
    Dorsal型は感覚運動障害があるが予後良好
    Global型は重篤な感覚運動障害に加えもっとも死亡率が高い
  • 橋出血は血腫の大きさにより意識障害、構音障害、片麻痺がみられ、重度の後遺症を残すことも多い
  • くも膜下出血に関する予後因子として、高齢者、発症時に重篤な神経症状を有する症例、び漫性の脳血管攣縮、大きな脳動脈瘤、異常高血圧などがあげられる
  • 言語機能において、発症から一年以内の早期回復については、左半球内の言語野近傍の機能改善。一年以上の長期回復に関しては右半球の機能改善が関与している可能性
  • 穿通枝の梗塞の場合、運動麻痺が軽度であっても大脳皮質症状がみられることは少ない。
  • くも膜下出血は発症時の意識障害の程度が最も関連
  • 機能予後の因子として、患者の年齢、基礎疾患、病巣の部位と大きさ,運動麻痺の程度、感覚障害、高次脳機能障害がある
  • 脳出血において、第30秒日の予後を予測する最も強力な因子は意識レベルと血腫量。
  • 血腫量60m以上では深部出血の93%皮質下出血の73%が死亡する

それぞれの出典はPDFから見てみてくださいませ〜

 

と、いうことで今回の記事は「脳画像からの病態解釈と予後予測-各水平断面からの読み取り方と臨床所見- 」でした!
今回は脳のMRIやCTってことで、すごく難しかったと思います。
たまにはこんな記事も書いて、プロっぽいBOZUを出していきます!

今回の記事を見ていただいた方には
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