高齢者施設に入るメリットとデメリット

介護

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高齢者施設といってもいろんな種類があります。老人保健施設や特別養護老人ホーム、グループホームにサービス付き高齢者向け住宅など、いろんな種類があるわけです。

今回はとりあえず「なんらかの介護が必要な状態になり、自宅で過ごすことが難しくなったために入る場所」を高齢者施設とまとめて、メリットとデメリットを書いていきます。

 

高齢者施設のメリット①:介護の必要がなくなる(もしくは減る)

高齢者施設に入るメリットの一番は、言うまでもなくここですね。少し細かく書いていきます。

介護疲れを防げる

介護って、もし一人でやるなら相当ハードです。オムツ交換や着替え、清拭で身体を拭いたりなどなど、身体的にも精神的にも重労働です。今は介護保険があるので様々なサービスを使うことが出来ますが、それでもやっぱり大変だったりします。

この介護は、やってもやっても終わりのこない作業。ある程度のところで「こんなもんでいいかな?」と考えて良いのですが、責任感の強い人にとってはそのバランスを取るのが難しい状態になります。ここで疲れてくると、高齢者の虐待みたいなことに繋がっていくわけです。老老介護になると、介護を行う側すストレスがさらに上がっていくので気をつけていきたいところです。

関係性を保てる

介護疲れを防ぐことが出来るので、介護が必要な配偶者や両親との関係性維持につながります。日々の介護でストレスが溜まっていては、それが態度に出てしまうケースが多々あります。そんなところから関係性の悪化につながることもあるので、ストレスのない生活を送ることが大切です。

自身の仕事に悪い影響を与えない

今、介護というものに対する社会の理解が進んできています。大手の企業で、介護休暇も取れるようになってきました…が、中小企業や理解の少ない社長さんがいるのもまた事実です。

また、なんらかのの心配が常によぎっていることも多々あります。
「転倒していたら!?」「ご飯食べれてるかな!?」「床ずれひどくてしんどそうだったな」などなど。
こういった心労があれば、やっぱり仕事のパフォーマンスに影響がないとはいえません。
 

②施設に話し相手がいる

話をするのが好きな方ならこれは良いポイントです。同年代の方々がいるのと、どこの施設にも大概話好きの人がいます。もちろんスタッフもいるので、そういった方と会話を楽しむことが出来ます。

自宅生活で一人の場合、人と話す機会が極端に減る可能性があるので、常に話し相手がいる状態は良いですね。

高齢者と介護士が会話している様子

 

高齢者施設のデメリット①:お金がかかる

これは…入る場所によって結構代わります。みんなの介護さんで費用比較をしていたので、引用します。

 入居時費用の中央値(全国)月額利用料の中央値(全国)
介護付き有料老人ホーム500万円21.7万円
住宅型有料老人ホーム40万円14.2万円
サービス付き高齢者向け住宅16.5万円15万円
グループホーム15万円12.6万円
ケアハウス30万円10.7万円
特別養護老人ホーム(特養)08.3〜12.8万円
(介護度と部屋タイプによる)
介護老人保健施設07.7〜13.2万円
(介護度と部屋タイプによる)

https://www.minnanokaigo.com/guide/cost/
各項目について説明を入れてくれてるので、気になる方はチェックしてみてください。
 

デメリット②:介護の質が低い可能性

ここは現場で感じるリアルを書きます。
高齢者施設の介護の質は、施設もしくは介護士によってかなり差があります。

理由は何でしょう…んーーーまずは薄給なのと、自分から進んで介護士になっている人の数が少ないところだと思います。
加えて、せっかくやる気のある介護士がいても、同じ職場にやる気のない介護士がいるケースもまずいです。やる気のある人は、当然よく働くので熱意のない介護士との仕事量に大きな差が出てしまいます。この不平等は、やる気のある介護士の熱意が削がれる原因になります。(お給料もそんな変わらないですし)

とにかく、介護の質が低いということは問題ですよね。
 

デメリット③:認知症のリスクがある

住宅環境が変わると、認知症のリスクが上がると言われています。環境の変化についていけないわけです。これは入院でも一緒。

詳細と予防方法はこちらの記事を見てみて下さい。
物忘れがひどい!?入院するときにボケない方法-認知症予防-

ただし、そこで安定して過ごせればいろんな人と会話をし、レクリエーションなどを行うなどして認知症のリスクは軽減します。
(自宅でぼーっとする日々だと認知症に繋がります)
 

そのほかの留意事項

親の介護にやり甲斐を感じる人がいる

あなたが介護が好きなら、そのままやれば良いかと思います。人は暇よりは忙しい方が幸福度があがると言われていますよ。
そしてやり甲斐を感じる反面、稀に疲労感を感じることがあるなら、ショートステイと呼ばれる短期入院みたいなサービスを利用して休憩するのも良いアイディアです。

実際、普段は自宅で介護をしている中、旅行に行くときなどでショートステイを利用する方は結構たくさんいます

施設入所は悪いことではない

「高齢者施設に入る」ことにネガティブなイメージを持つ人がいるのは事実です。が、施設に入ることで「子供や配偶者に迷惑をかけなくて済む」という気持ちの変化が起こり、笑顔が増える高齢者の方もいます。また社交性の高い方は話友達が出来たり、定期的なレクリエーションで生活の張りが出る方もいます。実際、家族さんが在宅で介護することを親に提案しても、断られるケースってまぁまぁあります。

このネガティブなイメージは「高齢者施設」という言葉から来るものだと思っています。いい例えが浮かばないですが、もしも「高齢者施設」が「高齢者娯楽施設」だったらイメージ一気に変わりますよね

まだ施設に入るレベルじゃないけど、早い段階で準備できることはある?

もし相当な資産を持っている方なら特に準備しなくても構わないですが、基本はそうでないと思います。
まずはご家族さんで方針について話をしておくこと。大まかには在宅か施設か…ですね。

在宅の場合はケアマネさんという存在を知っておけばとりあえずOKです。たまに、できるだけ早く「ケアマネについて」「どんなサービスがあるのか」「どうやって探せばいいのか」などなどを早めから調べておくように言ってるものを見ますが…現実的にちょっと難しい気がします(できる人は是非調べてください)

  • 健康な時=ケアマネっていう名前をなんとなく知っておく
  • なんらかの病気にかかってちょっと心配になった=ケアマネに今後のことを相談する&状況に応じて情報収拾を行う
  • 在宅サービスを受けることに決めた=ケアマネと具体的な事業所探し

ぐらいの感覚ですかね。

 

施設の場合はお金を溜めておくことが大事です。
安い施設には、安いなりの理由があります。高い施設には、高いなりの理由があります。在宅サービスもお金はかかりますが、使うサービスの量によって全てが決まります。ですが、施設の場合は「間取り」「個室か複数部屋」「食事付きのところならその内容」「施設の新しさ」「介護スタッフの数」など、色々と違いがあるわけです。これを考えると、お金はあるにこしたことはありません。

また、もし自分の家を持っているならそれを良いタイミングで売っておき、マンションなどに引っ越しておくのも手です。
自宅からの施設入所の場合、その自宅の処理に困る場合って結構あります。出来るだけエネルギーのあるうちに身軽になって置けると良いですよ。
ちなみにマンション購入の場合は、駅に近い賃貸などで貸すことも検討出来る場所がgoodですね。

 


と、いうことで今回の記事は
「 高齢者施設に入るメリットとデメリット」でした!
コメント、違う視点からの意見、質問など大歓迎です。お気軽にどうぞ。

今回の記事を見ていただいた方には
退院した後の介護が不安?在宅で使える介護サービス12種まとめ」もおすすめです。
ぜひ見てあげてください〜〜