突撃理学療法士インタビュー②近藤さん(リハ関連サービスの社長)

理学療法士ー近藤慎也 日常

この記事を読むのに必要な時間は約 9 分です。

活躍理学療法士シリーズ第二弾です!!
今回は会社の社長さん理学療法士。10月にリハビリ関連サービスのリリースを果たした近藤さんにインタビュー。
船橋整形(リハビリの超有名病院)出身と聞くだけで、ちゃんとしている雰囲気を感じてしまうのは僕だけでしょうか!?笑
*金銭などの利益関係はありません。紹介したいなって思った方を紹介していくシリーズです

 

近藤慎也のプロフィール

出生 昭和63年 徳島県
株式会社リハサク 代表取締役

前職:船橋整形外科病院

外部活動歴
・Jリーガーのパーソナルトレーナー
・千葉の県立高校のトレーナー兼コーチ
・中学生向けのサッカー障害予防教室開催

きました社長さん!!
このシリーズ、「臨床家」「ビジネスマン」「研究者」をバランスよく取り上げたいと考えています♪ちなみに近藤さん、船橋整形で8年働いていたとのこと。そしてJリーガーのパーソナルトレーナー…臨床スキルに対する信頼感が半端ないです。

そこからの起業ってなんかすご〜〜くいいなって思います。

Q,リハサクさんのサービスについて教えてください

【近藤】
簡単に言うと、ホームエクササイズを簡単に作成できるサービスです。
(詳細はHPからどうぞ https://rehasaku.net/service/)

まずこのサービスを作った理由として、リハビリ業界の課題を解決したいという想いがありました。
セルフトレーニングや運動指導が大切なのですが、

  1. 資料作成にかなりの時間を割いている
  2. 多忙故に満足な運動指導ができない
  3. 運動指導に費やせる時間が短い

といった課題があります。こういった課題・悩みに対して

 

①わずか30秒でセルフエクササイズメニュー作成

診断名を選択することで運動処方までをわずか30秒で可能としました。
従来、時間を要していた患者指導や資料作成等のマニュアル作業をシステム化し、
現場負担を軽減させます。

 

②豊富な運動メニューからカスタマイズ可能

200種類以上のメニューから患者の症状に合わせて運動メニューをカスタマイズできます。
高齢者向けからスポーツ選手向けまで幅広い運動メニューを用意しました。

 

③動画または紙媒体で閲覧可能

スマホ視聴が可能な方には動画で配信することで患者の理解度を格段に向上させます。
それ以外の方にはその場で印刷し紙媒体での配布を可能としました。

といった視点から解決を図りました。

 

【BOZU】
(実際にサービスを見せてもらいました)
すごいですね。シンプルだけど、使い勝手が良さそう。
僕が臨床にいた時も、セルフエクササイズの資料作り大変だったので、こんなんがあればめっちゃ助かったと思います。

リハサクのロゴ

 

Q,リハサクさんのビジョンは?

【近藤】
一言で言うと「日本の良い医療を残していきたい」です。

臨床の現場で感じていたことなのですが、少子高齢化になる中で、理学療法士がマンツーマンで患者さんを診るこの体制に少し厳しい印象を持っています。1対1のリハビリが難しくなってくると、1対多の視点からリハビリを考えていく必要が出てきます。

でも、そうすると一人一人にかけれる理学療法の質が下がる可能性もある。そこをITや新しいサービスを使って効率良く良いリハビリ・医療を作っていきたいと考えています。それを通して、日本の良い医療を残していきたいですね。

 

【BOZU】
いいですね♪そこに至る過程とか、もっと詳しく教えてくれません?

 

【近藤】
文章で送りますね♪
(以下送っていただきました。ありがとうございます&お手数おかけしました)

(今のリハビリ界隈の課題に関して)
理学療法士が1対1で対応しなければいけない方もいるし、その一方ベッド上で徒手治療をするより運動療法を行う方が良い方もいます。
ですが、今の日本ではあまり運動療法を実施出来ていない。また実施しにくい環境のところが多いと感じています。

実は大学時代、デンマークのリハビリ現場を見学してきたことがあります。介護施設、病院、フィットネスなどなど。その時に日本のリハビリと世界のリハビリの違いを知ったんです。
見学した施設では、TKA術後患者さんに対して術後早期から集団でマシーンを使いながらリハビリを行なっていました。理学療法士1人対10人ぐらいの割合で行われていたんです。そしてこれはTKAだけではなく、その他の術後早期でも一緒。運動療法を中心としたリハビリを行なっているし、それが大切だと教えていただきました。

その一方で、徒手治療を行う理学療法士の治療ベッドには1人1台超音波の機械がありました。つい最近ではなく、10年前の話です。そして治療前後の変化を短期・中長期で出さなければ意味がないと。その為にはある程度データが必要とも言っていました。(ここで言う超音波は物理療法としてのものではなく、組織をみるためのもの)

こういったデンマークの経験から、運動療法と徒手治療をうまく組み合わせなければいけないと強く考えるようになりました。しかし理学療法士になり日本のリハビリ現場を見てみると…徒手治療が中心の病院が多いわけです。
加えて、超音波もなく、治療前後の変化をきっちりみている病院は少ないんです。

限りある資源(人、時間、お金)の中で、いい治療・いいリハビリの面で私達にはまだまだ出来る事があるし、多少の変化は必要だと思ってます。

これから少子高齢化が進むことで、リハビリに時間をかけたい人でもそうできなくなる可能性が高まっていきます。リハビリの質を上げるためには、本当に理学療法士の価値を提供しなければいけない方と、理学療法士の関わりは今より少なくてもいい方の棲み分けが必要になってきます。

だからこそ理学療法士をサポートし、「患者さんと理学療法士にとって価値のあるサービスを作る」ことが自分の使命だと思っています。そういったサービスを通して、日本の医療のいい部分を残す。これが私達が取り組むビジョンです。

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余談で、「医療をアップデートする」という考え方も話に上がりました。ここは賛成であると同時に、「今の医療がダメ」という視点になり過ぎているかもと議論。例えば「リハビリが面白くないからエンタメしなきゃ!」という話。大多数のリハビリを受けている人達は、わりとリハビリ楽しみにしてくれていますよね?
「楽しい」は大事ですが、それに盲目的にならずボリュームゾーンがどこにあるかはしっかりと捉えておきたいところです。

Q,なんで起業しようと思ったんですか?

【近藤】
今まで臨床の現場に出ている中で、セカンドオピニオンのような形で自分の病院に来る方々を担当するケースがよくありました。
そんな方々を診る中で、「なんでこの患者さん、もっと良くならなかったのだろう」と思う機会がありました。

リハビリを受けていなかったケースもありますが、リハビリを受けているのによくならなかった患者さんも多く経験したのです。そして患者さんの話を聞く中で、理学療法士のスキルにはあまり差がないようにも感じていたのです。

じゃぁ何が違うのかというと…運動療法を行なっているかどうかだったんです。

私がいた整形外科は、患者さんに運動療法を行なってもらうことがコンセプトであり、トレーナーさんを巻き込んだ「運動指導の仕組み」がありました。

こういったものを他の病院もできれば良いのですが、それってなかなか難しい。

じゃぁそれを出来る仕組みをサービスとして提供することで、自分の関わらない病院でもリハビリの効果を高めていくことが出来る。そう思い、そしてそれがしたいと考え起業をすることになったわけです。

Q,今一番足りてないのは何ですか?

【BOZU】
起業するってことは、足りないものがたくさんあると思うのですが…
その中で「今」足りてないものってなんなんでしょうか?
(BOZUがベンチャーやら起業やらに興味があるので質問)

 

【近藤】
エンジニアですね。エンジニアの勉強会に潜り込んだりしながら、自分のビジョンややりたい事に共感してくれる素晴らしい人を見つけましたが、もっともっとたくさん必要です。機能もどんどん増やしていきたいと思っているので…

 

【BOZU】
やはり…
今、ベンチャー界隈ではほぼみんなが言うこのセリフ。
お金に関しては、起業の支援がいろんなところから得られるし、クラウドファンディングなどなどのサービスも整ってきました。次にビジネススキルですが、これに関しても「サポートをしてくれる賢い方々」を探そうとすればある程度見つけれる状態です。
でもエンジニアさんは引く手数多の業界。なかなか優秀な人を見つけるのは大変みたいですね…

ぜひ興味のあるエンジニアさんは近藤さんに連絡を…(このブログ絶対エンジニアさん見てない涙)
https://rehasaku.net/contact/

 

 


と、いうことで今回の記事は
「 突撃理学療法士インタビュー②近藤さん(リハ関連サービスの社長)」でした!

今回の記事を見ていただいた方には
突撃理学療法士インタビュー①根津さん(自費リハ、インソール)」もおすすめです。
ぜひ見てあげてください〜〜