「理学療法士」という資格を持った人間が病院の外でも活躍出来る理由

青空と鳥 日常

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理学療法士は、病院やクリニックなどの医療現場で働くことが普通です。ですが、こういったところで経験を積んだ理学療法士は、その外に出ても活躍するスキルを持っています。
理学療法士、ホント魅力的なスキルを得られる資格だと思いますよ。

 

理学療法士の一般的な仕事内容

理学療法士の仕事の内容は主にリハビリ。そのリハビリの中でも病院やクリニック、介護現場、スポーツ関連など働く場所によって大きく変わってきます。ただ統一されている点は「身体に対する専門家」ということ。リハビリもするし、アスリートのトレーニングも行います。

細かく知りたい方はこちらを
リハビリって何するの!?意外と知らない健康に超大事なリハビリテーション

病院の外に出た理学療法士の仕事

当たり前ですが、理学療法士のリハビリは医師の指示のもと行います。ですが、実際の現場で詳細な指示が出ることは稀で、「腰痛改善」とか「肩関節周囲炎」とか、漠然とした指示しかこないケースってたくさんあります。

こういった現状があるのですが、理学療法士が理学療法をするのに医師の指示がいる状況です。理学療法士がリハビリをするのに、開業が出来ないんです。なので、スキルを磨いた理学療法士は少し窮屈に感じ、自費で整体をしたりすることがよくあるんですね。(保険を使った開業は出来ませんが、整体などを行うことは出来ます。「リハビリ」という表現はバツではないですがグレーゾーン。「治療」はアウトです)

にしても、柔道整復師や鍼灸師が自分で開業し、自分だけで治療を出来るのに、理学療法士だけダメな意味がよくわかりません。

参考に少し学校での勉強時間をのせておきます。

  • 柔道整復師の最低履修時間数:2750時間
  • 鍼師:2835時間
  • 理学療法士:最低履修時間数の規定なし(履修時間数3000時間以上の割合,約70%)
    参考:厚生労働省

これを見ても、別に理学療法士が開業権あっても良いと思いますが…
まあないものは仕方ない。

自費でのリハビリだけでなくほかの分野においても、病院の外に出た理学療法士はかなり力を発揮します。

パーソナルトレーニング資格やヨガ、ピラティスなどの他の資格と比較して考えると、民間の資格はどれだけ長くても数百時間ぐらいの勉強時間で資格が取れます。
それも、その資格の専門の分野の勉強をすればいいわけで、理学療法士の場合はリハビリを長い時間学ぶだけでなく、他にも「病理学」「画像診断学」「公衆衛生学」など、多岐にわたる医療・健康系の勉強を行うわけです。

その勉強時間の差と幅から、当然身体というものに対する理解も深く、パーソナルトレーニング含む様々な活動で、信頼感のある内容のアプローチを行うことが出来るわけです。(人気が出るかは別。人気が出ている人は資格に左右されず、人柄やコミュニケーション能力が必要です)

それに誰しも身体にトラブルを抱えることがありますよね?骨折などの大きなものから、肩こり、ちょっと寝違えたぐらいの小さなものまで。そういったイレギュラーが起きた時に、理学療法士ならきちんと対応出来るわけです。

ヨガの先生や、ピラティスの先生、太極拳や、ジムのパーソナルトレーナーなどは、理学療法士の資格を持っている人間は知識の量が違うのでオススメです。

補足ですが、もちろん理学療法士じゃなくても知識が幅広く、有能な方はたくさーーーーんいます。あくまで資格を取るための教育課程の話です。そこから学んでいるかどうかが何よりも大事なところです。

なぜ他のカラダ資格と比べて理学療法士が優れているのか

これは先程あげている通り、知識の幅が違うということ。

そして、病院やクリニックで勤務する経験というのも大きいと思います。
手術直後の患者から、慢性疼痛や寝たきり状態の患者まで、勤務地次第ではありますが、いろんな状態の人のリハビリをするわけですね。このあたりの経験というのは、他の資格(作業療法士や言語聴覚士は別)ではほぼ得ることは出来ません。

加えて、医師や看護師と連携してリハビリを行うことが出来るのも良い経験になってきます。
僕の病院勤務時代は、医師との合同カンファレンスが定期的にあり、症例に合わせてレントゲンの見方や手術に関する見解、運動に対するリスクなど、いろんな視点から学ぶことが出来ました。

そういったところから、「病院に行くべき状態」と「様子を見ても良さそうな状態」がある程度判断出来るのも大きいですね。

そしてもう一点、勉強する流れ・素地が出来ていることも大きいと思います。僕の働いていた病院では週に数回勉強会やカンファレンスがありました。加えて、毎週のように全国どこでも勉強をやっています。(勉強会が開かれるということは、参加する人がいるということ)
最後に、論文ベース・エビデンスベースで考えることが出来るとというところもあります。
医療現場で治療を行うということは、その行う治療に根拠が必要になってきます。世の中には怪しい治療法や、怪しい施術が溢れていますが、そういった怪しいものには流されにくいんですね。

 

外に出た理学療法士の弱点

ほかの身体関係の資格と比べて、理学療法士はビジネス視点は皆無です。最初に働くところが、保険を使った医療分野なので、いかにその医療の質を高めるか、に注点が置かれています。そういったところから、お金をもらうことに罪悪感を感じる人が多いんです。

ここは現場で学んでいくしかないところなので、普通の理学療法士は病院の外に出た場合に困っていることが多いです。(ここは慣れの問題も大きいです。慣れた理学療法士なら特に弱点とは言わなくなります)

ただ、ここ十年ぐらいでは、医療の世界でもコミュニケーションが重要視されてきているので、上手く病院の外に出ても活躍出来る人は増えてきた印象があります。

 

 

と、いうことで今回の記事は
「理学療法士」という資格を持った人間が病院の外でも活躍出来る理由
でした!ちょっと魅力を感じてもらえたんじゃないでしょうか?

なんでこんな記事を書いているかと言うと…今の高齢化社会ではリハビリが大事、理学療法士という資格を持った人間がこれからの時代必要だと思っています。
が、色々思うところがあり…その辺りは「理学療法士の不遇に対する愚痴&高齢化社会の理学療法士の活躍を想像する」に書いてます。
ぜひ見てあげてください〜〜