スポーツリズムトレーニングを学んで来た-リズムのトレーニングで競技力向上-

スポーツリズムトレーニング 健康

この記事を読むのに必要な時間は約 14 分です。

スポーツリズムトレーニングって聞いたことありますか?
「リズムを変える。全てが変わる」
をキャッチコピーにしている新しいトレーニング方法。

今回ご縁があり、そのディフューザー講習会を受けてきたのでレポートします。
(ディフューザー:普及員と呼ばれます。スポーツリズムトレーニングを学んで、知識を持って広める人のこと。)

スポーツリズムトレーニングとは

以下、一般社団法人スポーツリズムトレーニング協会HPを参照しています。http://srt.or.jp/

スポーツにおけるリズムとは

動きの緩急(メリハリ)

緩急のある動きは、リズミカルに見えます。これは筋肉の収縮と弛緩がスムーズに行えている証拠。一流選手の動きがリズミカルなのはこのためです。

動きの細かさ

どんな動きも必ずリズムを持っています。例えば「1・2・1・2」というリズムに足踏みが加わり、歩行という動きが生まれるわけです。問題は頭の中にあるリズム。残念ながら日本人の多くは「1・2・3・4」という4拍子のリズムで動きが作られます。しかし、音楽環境の豊富な諸外国人は8拍子、16拍子といった、日本人の2倍、4倍の細かいリズムを持っています。

リズムトレーニングとは

リズムトレーニングは「リズム感」を高めることで運動能力を向上させるトレーニングのこと。
現在スポーツのトレーニングでは、筋力や心肺機能等フィジカルにアプローチするもの、姿勢やフォームなどテクニックにアプローチするもの、あるいは戦術やメンタルにアプローチするものがほとんど。
今まで「あの人はセンスがいいよね!」で済まされていた「センス」の1つの要因に、「リズム感」があったのです。「リズム感」を高めることで運動能力は向上します。

スポーツリズムトレーニングの動画

もっとしっかりしたプロモーション動画を作ってくれてたら、イメージがついてありがたいと思っていたんですが…話を聞くと
「動画を適当に載せて、伝言ゲームみたいに間違ったものが広まるのを防ぐため、現在はあまり載せていない」
とのこと。後ほど理由を書きますが、かなり慎重に広めているみたいです。
一応良さげと思った動画を2つ載せておきますね。


楽しそうに踊ってます。


youtuberさんとのタイアップ動画です。

 

講習に参加してみた

平成30年5月19日、スポーツリズムトレーニングのデュフューザー講習会に参加してきました。まずシンプルに感想を言うと…

「おもろ過ぎる。」

です。学ぶことがメインで参加したんですが、普通に楽しみまくってしまいました。他の参加者の方も講習の実技の時は笑顔だらけ。非常に良い講習会でした。

講習会の流れ

講習会は10時から16時までの丸一日コース。
午前は座学、午後から実技でした。

座学では、最初にスポーツリズムトレーニングの面白さがわかる動画からスタート。そこからスポーツリズムトレーニングの実績、考え方、現在の組織状況etcを教えてもらいました。いわゆる概論ですね。

そのあと個人的に面白かったのが、自己紹介タイム。
僕の資格は理学療法士でしたが、

  • 学校の教員(部活指導)
  • ダンスの先生
  • ジムの経営者さん
  • パーソナルトレーナー
  • チアリーディングの先生

などなど、いろんな人が参加されていました。
これだけ他職種の人が集まる講習会って珍しい。そして実技の時には参加者の交流も結構あり、なんか新鮮でした。

スポーツトレーニングの理論の部分は概略を教えてもらえた感じ。
深く掘り下げて…といった形ではなかったですが、いろんな方々が集まっているので「自分の分野に応用できる」ことを目指して座学が作られたみたいです。

そのあとの実技。
今回の講習が「ディフューザー講習会」と名乗っている通り、普及員の育成を目指しています。
なので目線が「教えれる」ようになること。
講師の先生が、教えるためのノウハウを説明しながら実践してくれるのでかなり勉強になりました。

ただ僕はリズム感がない故にあたふたあたふた。涙
あたふたしたのですが…
リズム感って今まで練習そうそうする機会がなかったので、出来る人、出来ない人がいるのは当然。
それでも恥ずかしくなく、他の人に迷惑がかからない形で組まれているのがすごいと感じました!

なおかつ、自分が出来ないことによってやる気が刺激され、上手くできる人に自然に教えてもらえる流れも出来ていて、すごい良い感じ。ほんと僕だけじゃなくて、みんなめっちゃ楽しんでました。

講師の人が言っていたんですが、

楽しいと人は「跳ねる」のが自然。子供が喜ぶ時ってみんな跳ねますよね。リズムトレーニングは「跳ねる」から楽しいということもあります。

とのこと。「人は楽しいから笑う。でも笑えば楽しくなる。」と同じ理論ですね。

スポーツリズムトレーニングのテキストとカード

これがテキストとデュフューザー資格カード。なんかかっこいい。笑

 

スポーツリズムトレーニングの実績

ほんとすごいと思います。

  • プロ野球球団のベイスターズやジャイアンツで導入されている
  • 日本臨床整形外科学会からお墨付き
  • アディダスとのコラボ
  • LDHとコラボ(エグザイルの事務所。だから講習会の時の曲はエグザイルが多かったです笑)
  • 岡山県の幼稚園は全施設で導入(多分全部と…そう言ってた気がします)
  • 海外にも指導に行ってる

などなど。
以下、HPから引用です。(いっぱい載ってあったので結構削ってあります)

スポーツ

  • スポーツチーム
    読売ジャイアンツ、横浜DeNAベイスターズ、千葉ロッテマリーンズ、トヨタ自動車女子ソフトボール部、美作大学陸上競技部、美作大学ソフトボール部、日本体育大学ラグビー部、関西学院高等部バスケットボール部、報徳学園サッカー部etc
  • スポーツ指導者
    岡山県体育協会指導者研修会(100名)、岡山県体育協会競技間交流事業(100名)、岡山県スキー連盟強化練習会(30名)、横浜市体育協会指導者研修会(50名)、高校女子バレー練習会(110名) etc
  • その他スポーツ
    株式会社LDHリズムワークアウト指導者養成会、神戸親和女子大学特別授業(60名)、高砂市学校保健大会(150名)、大場クリニックスポーツ研修会(40名)、チーム大分ジュニアアスリート発掘事業(50名)、リズム体育研究会(30名)、アディダス未来の子供達のトレーニング講座(120名)etc

教育

  • 保育園
    院庄保育園(岡山)、二宮保育園(岡山)、波賀みどり保育園(兵庫)、塩谷保育所(兵庫)、藤野保育園(岡山)、ひまわりっ童保育園(沖縄)、安来保育所(島根)、切川保育所(島根)etc
  • 幼稚園
    津山市立院庄幼稚園、津山市立東幼稚園、津山市立鶴山幼稚園、津山市立高田幼稚園、宍粟市立城下幼稚園、宍粟市立波賀幼稚園、姫路市立城陽幼稚園、姫路市立飾磨幼稚園、姫路市立広峰幼稚園、相生市立相生幼稚園etc
  • 幼稚園教員研修会
    徳島県幼児教育研究会(60名)、川西市幼稚園教員研修会(40名)、安来市幼児教育研究会(80名)、西播磨地区幼稚園教員研修会(120名)、全日本幼児教育研究大会(50名)etc
  • 小学校
    津山市立院庄小学校、津山市立北小学校、津山市立高野小学校、津山市立南小学校、津山市立西小学校、津山市立大崎小学校、津山市立勝加茂小学校、津山市立誠道小学校etc
  • 中学校
    岡山市立富山中学校、宍粟市立千種中学校、宍粟市立山崎西中学校、宍粟市立山崎南中学校、岡山市立山南中学校、太子町立太子東中学校etc
  • 教員研修会
    宍粟市立城下小学校校内研修会(20名)、たつの市小学校教員研修会(50名)、高知県小学校教員研修会(50名)etc

 

スポーツリズムトレーニングのこれからを考えてみる

全体的目線と、各分野でスポーツリズムトレーニングのこれからを考えてみたいと思います。

スポーツリズムトレーニングのこれから

流行ると思います。と、同時に流行って欲しい。そう思ったからこの記事を書いています。
ただスポーツリズム協会は流行らせたくないと考えているみたい。笑
記事の冒頭で「youtube」にあまり動画を載せないスタンスをとっていると書きました。

このスポーツリズムトレーニングを広げるためのアプローチをとればもっと勢いよく広がっていくと思うのですが、それよりも先にインストラクターやディフューザーを育成して、ちゃんとしたものが広まるようにしたいとのことでした。
今の時代は、間違ったものが間違ったまま広まっていく危険性があります。いっときの流行を作ることは出来ますが…
そうじゃなくて、スポーツリズムトレーニングを文化として根付かせたいと考えているみたいですね。だから、「ビジネスとしてお金稼ぎの手段にならないように、かなり慎重に運営している」とのこと。

本気度が伺えます…

スポーツ分野のリズムトレーニング

ここはもう言うまでもない気がします。アスリートの競技力向上の1つの手段。
今までの概念だと、スポーツはリズムが軽視されてきました。でも運動は、筋肉の収縮と弛緩のタイミングが大事。脱力して、必要なタイミングで必要な力を入れる。
これってリズムなんですね。

ただ、リズムをパフォーマンスアップに繋げるためには全身の筋肉の反応速度をあげたりしないといけない。普通に音楽を聴いても、リズム感は上がるものの、それを動作に活かすための身体はできないわけです。

ジャイアンツの話を聞いたのですが、二軍よりも一軍の方がリズムトレーニングの成績が良く、また一軍の中でも外野より内野の方が成績が良かったみたいです。
そして二年連続ゴールデングラブ賞の坂本選手のスポーツリズムトレーニングの成績はピカイチだったとのことです。

加えてイイナと思ったのが、講師の「スポーツリズムトレーニングは万能じゃない」という言葉。

競技力向上は筋力も大事、アジリティも大事、柔軟性も大事、競技のスキルも大事。大事なことだらけです。ここをきちっと理解して、トレーニング方法の1つとしてリズムを取り入れることが必要と述べられていました。

「自分の行なっていることが全て」と思っているわけじゃない。
当たり前のことですが、こういった新しいトレーニングや新しい考え方は変に頭が固まってしまう人が多いので…感心しました。

僕も昔サッカーをしていたのですが…その時に知りたかったトレーニング方法です。

 

教育分野のスポーツリズムトレーニング

今回の講習会に、学校の教員が多かったと書きました。
部活動で広まりを見せているのですが、幼稚園などの子供世代にとっても大事なリズムトレーニング。

実はスポーツリズムトレーニングの会長は…元文部科学大臣

ちょっと驚きです。文部科学省の管轄は「教育」ですよね。
だからこのリズムトレーニングは「教育」の要素もかなり意識して作られています。

  • 「跳ねる=楽しい」から、自発的にトレーニングを行っていく。
  • トレーニングを実践する時には、前の人が行うのを待つ必要がある。
  • トレーニングを実践する時には、周りの様子を見ながら行う必要がある。
  • 上手く実践するためには、姿勢をある程度正していく必要がある。
  • トレーニングは、できる人と出来ない子にわかれるんですが、自然発生的に出来る子が出来ない子に教えることがある。
  • このトレーニングを応用すると、跳び箱やマット運動を楽しく実践出来るようになる

などなど、みんなが自発的に行うことで、それに付随する様々なメリットがあるとのこと。
子供の注意力向上のデータも取られていて、脳育にもいいみたいです。(エビデンスレベルとしてはまだまだ弱いデータですが、僕の実感として、脳育かなり良さそう)

あとは実際楽しいのか…ですが、730名の児童にアンケートをとったところ、94%の子供が楽しいと答えています。なかなかの数字。

子供がスポーツリズムトレーニングをしている様子

 

そういえば、数年前にダンスが指導要綱に加わりましたが、この授業に苦戦している先生が多いと聞きます。このスポーツリズムトレーニングは、ダンスの授業でそのまま使えるモデルになっているみたいです。

ということで、文部科学省の方の団体が、ビジネスにならないように気を配りながら、現場でも喜ばれる「スポーツリズムトレーニング」。いいんじゃないでしょうか。

高齢者に対するスポーツリズムトレーニング

僕としてはこの分野に応用出来るか出来ないかっていうのがすごい大事なポイント。
感想としては「脳トレとしてリズムトレーニングを取り入れる」ことが十分可能と思います。

スポーツリズムトレーニングの基本であるジャンプはやらずに、音遊びに近い感覚ですね。

前に介護予防教室の講師を行った時、その前の週に行った脳トレをみなさん一生懸命やっていました。(僕の運動教室やのに!泣)

その脳トレの内容が、「リズムを取りながら右手と左手で別々な動きをする」といったもの。
右手で膝を叩きながら、左手で空中に三角を描くものだったのですが、同じ内容でも音楽に合わせてやることで難しくなったり簡単になったり楽しくなったりする

…なんか当たり前な気がしてきた。

そうですね、エグザイルの曲は高齢者には合わないかもですが、嵐が好きなおばあちゃんは結構多いからそれ使うのありかもです。
それと今まで介護予防教室を敬遠していたような方々も、「リズムダンス」とか言えば興味を持ってくれる層が増えそうですね。

  • 脳トレで認知症予防
  • リズムダンス
  • スポーツリズムトレーニング
  • 介護予防教室

などなど、スポーツリズムトレーニングの応用でいろんな表現の仕方がありそうなので、全身機能の向上と共に、社会参加の促進に繋がる一手段としても使えそうですね。

 

今回の講師さん

今回受けたディフューザー講習会。講師は森先生。
実は…僕が学生時代からお世話になった人でした。そのご縁でスポーツリズムトレーニングのことを知り、講習に参加させてもらっていたんです。

そんな森さん、この前はちらっと地方のテレビに出ていました。
スポーツリズムトレーニング講師:森宜裕さん
http://www.fnn-news.com/localtime/iwate/detail.html?id=FNNL00062198

京都大学出身でアスレティックトレーナーも持っている森さん。関西の方ですが、関東や東北などなど、結構全国を飛び回っているみたいで、依頼があれば指導に来てくれるとのことでした。メッセージもお気軽にどうぞ、とのことだったのでフェイスブックのリンク貼っておきます。

https://www.facebook.com/yoshihiro.mori.50

 

と、いうことで今回の記事は
「 リズムのトレーニングで競技力向上-スポーツリズムトレーニングを学んで来たー」でした!
(スポーツリズムトレーニングの関係者の方…もし間違いなどあればすぐ訂正するのでその時は教えていただければ幸いです。)

今回の記事を見ていただいた方には
トレーナーが語る!フィットネスジムに行くメリットとデメリット」もおすすめです。
ぜひ見てあげてください〜〜